何をどう伝えたらいいんだろう?
このままじゃ良くないと思う気持ちと、傍にいて欲しいという気持ちが入り交じって、私の気持ちを複雑にしていた。
西門さんはそんな私の言葉をただ黙って待ってくれてる。
「いつまでも西門さんに甘えてちゃ良くないって思ったの。だって、西門さんはいずれ西門流を継ぐ人でしょ。これから忙しくなるだろうし、私の事なんかで煩わせてちゃよくないでしょ
Neo skin lab 好唔好?」
一緒にいられない理由はきっと違う。でもそれを認めちゃったらもう引き返せないから。いかにも取って付けたような理由しか出てこなかった。
それが俺を避けた理由か?じゃあ、その握りしめてる手はなんだよ?
「で?」
「でって何よ?でって?」
「お前さ、俺がダチだからとか同情とかで今まで傍にいたと思ってんのか?俺はそんなに暇じゃねぇぞ。」
何?
どういう事?
「で、俺を避けた本当の理由はなんだ?本当の事話すんじゃなかったのか?」
小さなため息を溢し、諦めたかのように口を開いた。
「あの後、西門さんが言葉通りにいつも傍にいてくれてすごく救われたよ。いつの間にかに、傍にいてくれる事が当たり前になっちゃって、甘えすぎちゃったんだよ、私…。」
別にいいじゃねぇか、それで。っつーか、そうなるように俺が仕向けたんだよ。
「でもね…。それじゃダメなんだよ。ずっと一緒になんて居られないんだから。一人でもちゃんと前を向いて歩けるようにならなくちゃいけないんだよ。」
じゃあ、ずっと一緒に居れんならいいのか?当然俺は最初っからそのつもりだぜ?
「だったら、なんでそんな顔してんだよ?今にも泣きそうな顔してんぞ?」
「それは…。」
「ずっと傍にいてやるって言ったろ?」
だって、そんなの無理じゃない。ずっと一緒になんか居れる訳ないんだから…。
「なぁ、牧野。俺ずっと言ってたよな。傍にいるって。お前はいつもふざけてると思って笑い飛ばしてたけどさ。」
へっ?
だってそうでしょ?
「お前さ、俺がどういうヤツか知ってるだろ?ただのダチの失恋に半年以上付き合うほど暇じゃねぇし、お人好しでもねぇよ、あきらじゃねぇんだから。」
えっ?
ねぇ、何言ってるの?
「これからもずっと傍にいろよ。」
それって…。
でも…。
「もう、何言ってるのよ?そんなの無理に決まってるでしょ。だって西門さんにはいずれ…」
余計な事ばかり話すこいつを黙らせたくて、引き寄せてきつく抱きしめた。本音を言えばその口を塞いで黙らせたかったけど、まだ気持ちをちゃんと伝えてねぇし、こいつの気持ちも聞いてねぇ。
昔の俺を知っているからこそ、きちんとしておきたかった
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「お前が好きだ。だからずっと俺の傍にいろ。」
呆然としながらも西門さんの言葉の意味を考えていた。
西門さんが私を好き?
ずっと傍に?
西門さんの腕の中で、認めたくなかった気持ちがムクムクと沸き上がってきた。
あぁ、やっぱり私はこの人が好きなんだ…。
でも…。